2022年4月から始めた実家の片付け
私の実家は佐賀県です。大学進学より上京し、就職、結婚、子育てと実家を離れたまま。
家族が増えるごとに、実家に帰省する頻度が低くなりました。
加えて、コロナパンデミックで帰省できなくなり3年。
祖母のお葬式のために帰省し、久々に両親や親戚に会いました。
その時、ハッとしたんです。
コロナウィルスという見えない敵におびえて、大切な時間と機会を失っていたことに。
3年ぶりにリアルで会う両親。
元気なんだけど、やっぱり、間違いなく歳を重ねていることを実感しました。
気持ちも身体も少し弱っている部分が見えたんです。
両親は、私が子供のころから年中無休で商売をして、今もなお現役で朝方まで働いています。
70代の身体にはかなり堪えているはずです。
仕事で睡眠不足。万年、疲れが溜まっているから、住んでいる家を整理する時間もない。
使わないもの、古い物、壊れているもので溢れていました。
私は4人兄弟なのですが、4人分の卒業アルバムや洋服もそのまんま。
気持ちも身体も休まらない家だなぁ~と感じたと同時に、申し訳ない気持ちでいっぱいになったんです。
もっと孫たちにも会わせたい。
私が3年以上会えていないということは、孫にも会えていない訳で。。。
子供の3年って、びっくりするほどの成長を遂げ、別人みたいになります。
とくに思春期。
実家の片付け大作戦をスタートした4月は、まず、中3の長男を連れて帰りました。
小6が中3になっているわけです。
声も変わり、背丈も顔もかわいらしさのかけらもなくなるおとしごろ。
孫との3年ぶりの再会に両親はとてもびっくりしていました。
実家の片付けと佐賀でヤムナのレッスンをすることを口実に、3人の孫を、順番に一人ずつ連れて帰ることにしました。
子供たちにも、両親にとっても、楽しい時間になって、とてもいい感じです。
連れて帰ってもらえる順番が回ってきた子供は、数日、学校をおさぼりできてうれしそうです♪
一人ずつ、連れて行ってもらえることが特別感があり、楽しさを倍増させるようで、自分の順番を心待ちにしています。
祖父母と過ごしたこんな思い出が、きっと大人になっても消えない大切な思い出になるんだろうな~って思っています。
おびただしい段ボール、紙袋、食器の数
本題の断捨離について。
最初はキッチンから手を付けました。
いつか使うはずだからと、段ボールや紙袋を捨てずにとってあり、足の踏み場がない。
調味料も期限切れのものがたくさん。でも、モノに溢れて把握していないから、新しく買っちゃうという負のスパイラル。
本当に収納したいものが収納できずに、キッチンが狭いからだと不満をポロリする母。
いやいやいや、夫婦二人には、広すぎるほどの広さあります。
食器、調理器具、食材、お箸、コンビニでもらったスプーンや割り箸、とにかく、おびたただしい数にひるみそうになりながら、一個ずつ見定めていきました。
中学時代に景品でもらったミスタードーナツの弁当箱とかも大切に保管されていました。
茨城から急に娘が帰ってきて、「実家の断捨離をするんだ!」と鼻息荒く始められた実家の断捨離。
心の準備が十分にできていなかった両親は、頭では分かっていても、「捨てる」というプロセスに戸惑いを感じていました。
その気持ちは痛いほどよくわかりましたので、親子ケンカにならないように気をつけながら、着々と進めています。
食器、靴箱、タオルや化粧品、棚、家電、ゴミ処理場とリサイクルショップを軽トラックで何度も往復。
こんな写真も出てきました。20代のころの父。青年だ!!!
高校の卒業式のガウンも。苦笑。30年経った今、しっかり試着して、さよならいたしました。
色々な思い出に浸りながらも、最初は戸惑っていた両親も、少しずつ、モノとの向き合い方が分かってくれたようで、半年たった今では、積極的に取り組んでくれています。
この世のあるゆるものすべてが、エネルギーを発して、私たちの身体はその影響を受けています。
両親の身体が疲れやすいのも、睡眠が浅いのも、そこから来ているんじゃないかな?とも考えたんです。
千里の道も一歩から。
コツコツと断捨離することで、整理した部屋の空気が、ふわっと軽くなるんです。
見通しもよくなり、頭もスッキリしていきました。
商売をしているので、日々、考えなければならないことがたくさん。
モノに溢れた家から、たくさんのモノを排出して、住みやすい家、ぐっすり眠れる家を目指して、まだまだ続きます。
断捨離ってダイエットと同じ考え方。
実家を片付けていて思ったんです。
片付けって、ダイエットに似てるって。
『買いたい気持ち』VS 『スッキリした家に住みたい』
どちらの気持ちが勝つのか?ということ。
ダイエットだったら、
『食べたい気持ち』VS『痩せたい気持ち』のどちらが強いか?です。
欲しいと思って買っていたら、家は、モノで溢れてしまいます。
食べたいからと好きなだけ食べていたら、身体はたくさんの脂肪を溜め込みます。
『買うなら、減らす』『食べたなら、動く。もしくは、次の日の食事を減らす』
など、いつもバランスを取ることが大切です。
手に入れたいものは買った方がいいし、食べたいものは食べた方がいい。
その分、溜め込まないようにどこかで調整しなくちゃいけませんよね。
そのためには、自分の現状を知る。
「私は、十分に洋服を持っている。」「私は、ランチをしっかり食べた」
満たされている気持ちや胃袋を自覚できれば、必ず、調整できるはずです。
自分の欲を抑えきれなくなっているということは、どこかに他に満たされない気持ちがあるのかもしれません。
『私は十分すぎるくらい、たくさん持っている」と気づかせてくれる、それが断捨離のような気がしました。
実家の断捨離をさせてもらいながら、色々なことに気づかせてもらっています。
また、子供たちを連れて、実家の片付け出張を楽しみたいと思います。